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小説らしきもの

2009.05.25 (Mon) Category : らんま1/2

主従丸の続き~

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しばらくすると、あかねの寝息が聞こえて来た。未だ起きていた乱馬は悔しくなった。
(今何時なんだろ…)
暗い廊下にいる乱馬には、左右に延びる廊下と、立ちはだかる壁しか見えない。いつも明るい分だけ、それは思ったより冷たく、淋しく見えた。
そういえば、くっついてからあかねの顔を見ていない。こんなに近くにいるのに。反対側を向いていたので、お互い顔が向かないのだ。そんなことを思い出すと、無性にあかねの顔が見たくなった。
体を少しずらしてみた。すると、壁の向こう側で、同じ様にあかねも動いた。磁力でくっついているので、当然だ。
(あ、起こしちまう…)
わかるとすぐに断念した。残念な気持ちを振り切るように、あかねが渡してくれた毛布に再度くるまった。
静かだ。静かな空気に耳を傾けていると、部屋からあかねの寝息が聞こえた。こんなに近くで長い時間聞いていられるのは初めてかもしれない。前にも、近くで寝るはめになったことがあったが、その時とは違う。その時は何だか緊張して、どぎまぎして、結局寝るどころではなかった。それが、不思議と今は落ち着いて聞いていられる。
なんだろうな、この優しい感じは。あかねは、乱馬がいても寝てしまえるのだ。気兼ねしない仲というか、許容してる仲というか。今の状況があかねにとって、少なくとも悪くない状況なんじゃないか。こんな近くで寝息を聞いていても、あかねはそれも許してくれてるんじゃないか。
そんな気がして、さっきまでの、あかねに先に寝られたという悔しさはどこかへ行った。
近くにあかねがいる。それが、寂しさを打ち消してくれている。
その気持ちに、果たして乱馬は気が付いているのかは分からない。しかし、こうして乱馬は、寝たような寝てないような夜を過ごしたのだった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
うゎ~(; ̄_ ̄)=3
読み返してみると、なんか言い回しがヤな感じだ…
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